お知らせ

2025/6/23 令和7年第2回定例会本会議 一般質問のご報告。質問内容の全文です。

新川崎・創造のもりの機能更新に向けたイノベーション拠点整備等について

しま:通告に従いまして、3つ目と4つ目の質問を入れ替えまして、1問1答にて伺って参ります。はじめに、新川崎・創造のもりの機能更新に向けたイノベーション拠点整備等について伺います。まず、本市の負担についてです。4月24日総務委員会にて「新川崎・創造のもりの機能更新に向けたイノベーション拠点整備基本計画の策定について」報告があり、K2(ケイスクエア)プロジェクトの一時移転施設のプレハブ整備費として約7億円を見込み、賃料収入で賄うと説明がありました。新施設整備後も、引き続きプレハブを活用し、賃料収入を見込んでいるとのことですが、一時移転施設としての利用後の利用者確保の取組について伺います。

経済労働局長:一時移転施設についての御質問でございますが、当該施設は、研究施設としての仕様を十分に満たす建物とする予定でございまして、新施設稼働後も当面の間、企業向けに貸し出すことにより長期にわたって賃料収入を確保することを見込んでおります。
利用者の確保につきましては、既存のKBICは、開設以来高い入居率を維持しており、創造のもりが有する立地優位性や、スタートアップ支援の実績・ノウハウを活かし、指定管理者と連携しながら比較的成長の初期段階にあるスタートアップ企業を中心とした誘致活動に取り組み、新たな施設との機能分担を図りながら、創造のもり地区全体の拠点価値向上や新たなイノベーション創出につなげてまいりたいと考えております。

しま:次に、本事業の継続性についてです。本事業は、本市の土地を貸し出し、民設民営の定期借地権方式です。「新川崎・創造のもりの機能更新に向けた民間活用の導入に関するサウンディング型市場調査(2回目)」資料によると、主な意見等において「事業期間は50年以上を希望する」「建築コスト、人件費が上昇し続けている状況」とあることから、令和6年4月時点で試算した総事業費の更なる高騰及び長期間にわたる大規模な事業になることが見込まれますが、モニタリング手法について伺います。

経済労働局長:モニタリング手法についての御質問でございますが、民間事業者により整備される新たな施設と、その事業運営につきましては、量子イノベーションパーク実現に向けて本市が戦略的に運営するコワーキングスペースとの連携をはじめ、本市施策と緊密に連携した取組が求められるところでございます。こうしたことから、事業目的に沿った運営状況の定期的な確認の場の設置や、運営に対する専門家の助言機能など、長期かつ大規模な事業にふさわしい適切な手法について、選定された事業者と連携して、検討してまいりたいと存じます。

しま:着実にお願いします。次に、交通アクセスの向上についてです。基本計画(案)に関するパブリックコメントでは、意見総数251件と多くの意見が寄せられ、うち約1割強となる27件が、「JR新川崎駅南側の新たな改札口の設置」「駅と創造のもりを結ぶ跨線橋の新設」等のアクセス向上に関する意見であり、私も直接ご要望をいただきます。跨線橋等の整備を踏まえた周辺地域住民の利用促進を図るべきですが見解と対応を伺います。また、基本計画に「立地企業等と連携した自動運転移動サービスの導入について検討」とありますが、地域の交通課題の解消など地域に寄り添った取組も検討すべきですが見解と対応を伺います。

経済労働局長:交通アクセスの向上についての御質問でございますが、今回の機能更新により、就業者や来訪者の大幅な増加が見込まれますことから、パブリックコメントでの意見やこれまでの施設利用者や来訪者との意見交換などを踏まえ、JR新川崎駅南側への改札口の新設や駅施設の改良など、駅からのアクセス向上の取組は重要であると考えており、鉄道事業者に対する継続的な要望を行ってまいります。また、JR鹿島田駅方面などからの日常的な交通アクセスの改善や利便性の向上に向けた取組も重要と考えており、シェアモビリティの活用や、企業等と連携した自動運転移動サービスの導入可能性など、様々な手法を活用した対策について検討してまいります。

しま:地域の日常的なアクセスも検討するとのことなので、地域の意見、課題等にも耳を傾けていただき、関係局区と連携も含め、取組を進めることを要望します。次に、防災対策についてです。地域に開かれた施設として、災害時の周辺住民等との連携も重要と考えますが見解と対応を伺います。また、例えば、広場にかまどベンチや防災トイレ等を設置するなど、地域に資する防災機能を整備すべきですが見解と対応を伺います。

経済労働局長:防災対策についての御質問でございますが、地域に開かれた研究開発拠点として、安全とセキュリティの確保に支障のない範囲で、災害時における周辺住民を含めた利用者・来訪者に対する適切な対応に向けて、入居企業や周辺企業、周辺住民など様々な関係者と連携して取り組むことは重要と考えております。こうしたことから、機能更新における防災機能の整備につきましては、会議室、エントランス、広場等を活用した防災機能や、必要な備品の確保など、ハード・ソフト両面において検討してまいります。

しま:要望です。先日、千葉県全体が国家戦略特区と選定されました。神奈川県も選定されていますが、多少なりとも影響があるかと思います。これから具体に進んでいくと思いますが、幸区民、川崎市民にとって愛される、また親しまれ、誇りある施設になるよう、地域や関係者と連携を密にしていただき、着実に進めていくようお願いします。

かわさきTEKTEKについて

しま:次に、かわさきTEKTEKについて伺います。5月27日に令和6年度の実施結果が公表されました。市民の健康行動への意欲の部分についての利用者アンケート結果を伺います。また、昨年度と比較した登録者数及び寄付者数、寄附額達成割合、満額達成校数についてそれぞれ伺います。

健康福祉局長:かわさきTEKTEKについての御質問でございますが、利用者アンケートにおいて、「かわさきTEKTEK」に参加する前は「日頃から意識的に運動をあまりしていない」、「全くしていない」と答えた方のうち約6割の方が、「かわさきTEKTEK」をきっかけに、「こまめに 歩くことを意識するようになった」「歩数が増えた」「運動の習慣化に繋がった」と回答し、アプリ登録者数に換算しますと約1万3,000人と推計され、大いに市民の健康行動への意欲促進につながっているものと考えております。 また、令和5年度と6年度を比較しますと、登録者数は1万4,763人増の6万852人、寄附者数は114人増の3万6,398人、寄附額の達成割合は17. 3%減の80.5%、満額達成校数は66校減の32校でございます。

しま:寄付状況は課題が残る結果だと思います。そのような状況下で、令和6年度は、一昨年度と異なり、ポイントの寄附期限、最終日3月31日に通知、お知らせによる寄付のリマインドがなく、寄附をし損ねたと声もあります。ポイント失効直前の最終日であれば、当然、リマインドするものと考えますが、なぜしなかったのか伺います。また、令和6年3月予算審査特別委員会で、着実な寄付の取組と寄付の対象を中学校へ広げることを要望しました。4月から中学校も追加され、寄付額も482万円増加し、総額1,682万円となります。子どもたちが寄付額を活用した取組がよろこびの声として各種SNSで発信されており、とても嬉しそうな姿が見られます。だからこそ、着実な寄付へ繋げ、子どもたちとともに、健康と優しさが循環する「健康循環社会」を構築していくことが改めて重要です。見解と今後の取組を伺います。

健康福祉局長:かわさきTEKTEKについての御質問でございますが、学校への寄附につきましては、年度末に受付を締め切る仕組みとなっておりまして、それと同時にポイントも失効するものでございます。せっかくのポイントの失効を防止するため、チラシやSNS等を通じて様々な場面でお知らせしており、3月に入ってからは失効の10日前、5日前、3日前を含む合計7回のアプリ通知を行っております。令和6年度に満額に達した学校においては、学校だよりの活用や地域に向けた広報活動など、寄附を獲得するための積極的な活動を行っており、今年度はそれらの効果的な取組を他の学校にも周知してまいりたいと存じます。また、今年度から学校やPTAの実施するイベントにおいて、TEKTEKのポイントを付与する取組も始めており、引き続き、健康増進の取組が子ども達の笑顔に繋がるよう取り組んでまいりたいと存じます。

しま:ディスプレーをお願いします。左上が令和5年度末で、「本日で失効します。」と最終日にプッシュ通知も合わせ通知がなされました。右側が昨年度、今年の3月の通じて7回と答弁がありましたが、先ほどの3回は10日前、5日前、3日前で、うち4回につきましてはお知らせの中の一部でお知らせがあるという形で大変わかりにくい状況だと思います。ディスプレー結構です。ちょこ涼などの取組も始まり、応援しておりますし、健康増進のための事業と理解しますが、一方、本市の子どもたちも関わる事業にしたことから、ポイント寄付状況も当然重要です。最終日にしっかり通知をしていただき、子供達をがっかりさせないよう、着実な寄付に繋がるようお願いします。

次に、android端末での利用についてです。android端末では、Google社の仕様変更に伴い、かわさきTEKTEKに加えて新たに連携用のアプリをインストールし、連携作業が必要であり、連携を行わないと、令和7年7月1日以降にかわさきTEKTEKで歩数表示を行うことができなくなるとのことです。また、本市が取組の参考にしたとされる兵庫県市のアプリ「とよおか歩子(あるこ)」のHPでは、「歩数取得ができない場合」のところに、「現在、androidの一部端末で歩数が取得できない不具合が生じています。」と記載されるなど、身の回りのandroidユーザーでも「歩数が表示されない」との声を聞きます。引き続き、利用してもらうためにも、連携及び方法のさらなる周知とそれぞれ丁寧なサポートが必須ですが対応を伺います。

健康福祉局長:かわさきTEKTEKについての御質問でございますが、android端末での利用につきましては、Google社の仕様変更に伴い、歩数をカウントする「Google fit」に加えて、それと連携するための「ヘルスコネクト」というアプリのインストールが必要になるものでございます。この設定作業につきましては、現在、本市ホームページにおいて、マニュアルや設定方法の動画を公開するとともに、コールセンターにおいても人員を増員し、サポート対応を強化しているところでございまして、引き続き、登録者が円滑に利用できるよう対応してまいりたいと存じます。

しま:不慣れな方もおりますので、様々な場面での着実、丁寧な対応をお願いし、次の質問にまいります。

サンキューコールかわさき等の広聴の取組及び川崎市AIチャットボットシステムについて

しま:次に、サンキューコールかわさき等の広聴の取組と川崎市AIチャットボットシステムについて伺います。はじめに、サンキューコールかわさきの直近の受付件数及び性質別受付状況を伺います。また、関連して、同様にFAQの閲覧回数を伺います。あわせて、ここ数年の傾向について伺います。

総務企画局長:「サンキューコールかわさき」についての御質問でございますが、令和6年度の受付件数につきましては、速報値で35,566件となっております。性質別では、「問合せ」が21,600件、「提案・要望」が3,280件、「予約」が1,784件、「取次ぎ」が1,759件などとなっております。次に、令和6年度のFAQの閲覧回数につきましては、速報値で約350万件となっております。次に、「サンキューコールかわさき」における傾向についてでございますが、令和元年度から令和3年度までは国の制度変更や、新型コロナウィルス感染症等の影響により、受付件数が平成30年度以前を上回った状況にございましたが、その後は、従前の4万件前後となっております。

しま:ディスプレーお願いします。サンキューコール受付件数の推移です。件数自体が減ったこと、オレンジの線の電話での問合せが減り、灰色の線のメールの問合せが増えたことがわかります。性質別受付状況です。左赤枠、問い合わせは引き続き多く、5列目の提案要望が増えたことがわかります。また、提案要望はメールで来ることが多いと伺っています。ディスプレー結構です。次に、AIチャットボットについて、過去3年間のアクセス数及び「回答は役に立ったか」の質問に対する「はい」と「いいえ」それぞれの回答割合について伺います。

総務企画局長:AIチャットボットについての御質問でございますが、過去3年間のアクセス数につきましては、令和4年度が38万3,639件、令和5年度が28万8,151件、令和6年度が19万8,148件となっております。「回答は役に立ったか」の質問に対する「はい」と「いいえ」のそれぞれの回答割合についてでございますが、令和4年度は「はい」が64.8%、「いいえ」が35.2%、令和5年度は「はい」が62.4%、「いいえ」が37. 6%、令和6年度は「はい」が63.3%、「いいえ」が 36.7%となっております。

しま:ディスプレーお願いします。開始当初の「はい」の割合は9割近かったものの近年は答弁通り、3人に1人以上が「役に立たなかった」との結果となっていますが、原因をどのように分析をしているのか伺います。また、ディスプレー結構です。改善に向け、精度の向上が必須です。欲しい情報を適切に回答するため、市民の声が集まるサンキューコールなどコールセンター等との連携が重要です。さらに、AIチャットボットの精度向上は問合せが引き続き最多を占めるサンキューコールをはじめとする、コールセンターの効率化に繋がります。今後の改善への取組を伺います。

総務企画局長:AIチャットボットについての御質問でございますが、「AIチャットボットシステム」は、利用者からの質問に対し、各所管課で作成した「よくある質問・FAQ」を参照して回答を行うものでございます。「回答は役に立ったか」の質問に対して約3分の1の回答が「いいえ」だった理由といたしましては、対応する「FAQ」がなく、適切な回答ができなかったことなどが主な原因であると考えております。今後につきましても、「サンキューコールかわさき」等と連携し、「FAQ」を追加、更新することにより、回答精度を高め、利用者が必要としている情報を適切に提供できるよう努めてまいります。

しま:AIチャットボットのアクセス数も減少傾向でありました。認知度向上も重要と考えますが、スマートフォンで本市ホームページトップページを開くとどこにも見当たりません。右上のメニューを開くと出てきますが、少なくともホームページの目に入りやすい位置に載せることが有効と考えますが、見解と対応を伺います。また、他都市では、キャラクターを利用している例事例が多く見受けられます。「ホームページで見つけやすい」「親しみやすい」などのメリットがあるとのことです。本市は、ロボットのアイコンで運用していますが、キャラクター認知度の向上にも繋がることから豊富な本市のキャラクターを活用するなど、より目につきやすく、親しみやすい取組が必要と考えますが見解と対応を伺います。

総務企画局長:AIチャットボットについての御質問でございますが、現在使用しているキャラクターの更なる活用を含め、市ホームページでの探しやすさや親しみやすさの向上など、利用者にとって使いやすい仕組みとなるよう、引き続き取り組んでまいります。

しま:AIチャットボットについて要望です。現状、回答に直接、該当ページのリンクが貼られるわけでなく、必ず FAQを経由しますが、FAQに関連ページのリンクが必ずある状況でもありません。回答に該当ページのリンクを直接貼ることなども含めた整備の検討をお願いします。また、現在は、主にコールセンターや所管局への問い合わせを元にFAQが作成され、AIチャットボットの回答につながっており、対応するFAQがないことが「いいえ」の回答率の主な要因との答弁でした。例えば、本市HP内のアクセス件数が多いところから回答を作成し、逆算して案内するなど、情報及び動線の整理をしていただき、利便性の向上の取組をお願いします。次に、サンキューコールかわさきの性質別受付状況では、「提案・要望」が大きく増えています。3月の予算審査特別委員会では、広聴の取組において若い世代など、まだまだアプローチできていない層への取組を提案しました。また、今年は市制101年目であり、総合計画をはじめ、多くの行政計画の改定等が予定されるなど、これからの川崎のまちづくりついて将来を考える大事な1年であり、より多くの市民の参加とともにつくっていくプロセスが重要と考えますが、例えば、政令市ではお隣の横浜市をはじめ、神戸市など複数の自治体では、調べたところ大体7政令市でデジタルプラットフォームを活用した意見募集に取り組んでいます。若年層が比較的多い本市において、有効な取組と考えますが見解と対応を伺います。

総務企画局長:広聴の取組についての御質問でございますが、現在、「サンキューコールかわさき」では、電子メールを利用した御意見や、お問い合わせが増加傾向にあり、電話や書簡以外の広聴の手法として定着してきているものと認識しております。今後につきましても、より多くの御意見を聴取するため、関係局区と連携し、デジタル技術の活用を含め、様々な手法について調査研究を進めてまいります。

しま:要望です。ディスプレーお願いします。左下の京都市ですが、基本構想、基本計画の改定に合わせてデジタルプラットフォームによる市民の意見募集、意見交換が行われており、互いの意見、関心が可視化されており、関心の度合いで文字が大きくなるものです。北九州市でも改定に合わせ、意見募集がデジタルプラットフォームで行われています。右上の横浜市では各区で意見募集が行われおり、他の人の意見にグッドボタンが押せる仕様です。本市の特性にあった取組をぜひお願いします。ディスプレー結構です。

新多摩川プラン及び多摩川に関する施策等について

しま:次に、新多摩川プラン及び多摩川に関する施策等について伺います。はじめに、多摩川の利用に関するアンケート調査についてです。前回の一般質問の答弁通り「5月頃に実施」されたとのことです。「ヒアリング等の適切、丁寧な対応を要望」しましたが、今回の調査における対応について伺います。また、調査結果について伺います。

建設緑生局長:多摩川の利用に関するアンケート調査についての御質問でございますが、本調査につきましては、多摩川緑地における運動施設やトイレなどの施設について、利用者のサービス向上への取組の一環として、利用が高まる本年5月3日から6月9日まで実施したところでございます。調査方法につきましては、多摩川緑地の各地区に本調査の周知看板を掲示し、看板に記載されている二次元コードから回答するものでございまして、今回は、野球やサッカーの利用団体にアンケートの協力を依頼するとともに、河川敷内の駐車場において、二次元コードを記載したチラシを配布するなど、なるべく多くの利用者から御意見をいただけるよう、周知に努めたところでございます。調査内容につきましては、調査結果の比較ができるよう前回と同様の内容を基本としつつ、新たな調査項目として、滞在時間や利用している区、水道やトイレを使用しない理由やトイレの印象、河川敷駐車場の利用頻度や目的等、マラソンコースの整備などを追加したものでございます。調査結果につきましては、現在、アンケートの集計・分析を行っているところでございまして、結果が整い次第、御報告する予定でございます。

しま:ご対応いただき、ありがとうございます。結果が出次第また取り上げたいと思います。次に、新多摩川プランについてです。前回の一般質問で状況を伺い、半年が経過しました。「多摩川水系河川整備計画」等の国の動向について伺います。また、前回一般質問では、今年度は「現計画10年間の総括評価を行う」とともに「今後の多摩川プランのあり方について整理する」との答弁でした。今年度末で目標年次の10年目に達し、来年度は計画が無い期間になることが想定されます。多摩川プランに活かすという話もあった今回のアンケートの結果等を踏まえた市民の様々な意見は、できるだけ早い対応が求められますが、今後の対応について伺います。

建設緑生局長:新多摩川プランについての御質問でございますが、国の「多摩川水系河川整備計画」につきましては、自然環境・社会環境の変化等を踏まえ、有識者会議における骨子案の検討なども行いながら、計画の変更に向けた取組を進めていると、国から伺っているところでございます。新多摩川プランの改定につきましては、今年度、現計画期間における総括評価を実施するとともに、国の整備計画の変更内容や、令和9年度に予定している「緑の基本計画」の改定に向けた作業との整合を図りながら、内容や時期等について、検討を進めてまいりたいと考えております。また、アンケート結果等につきましては、多くの方々から様々な意見が寄せられておりますので、その内容について分析し、多摩川が愛され、親しまれる空間となるよう、引き続き必要な取組を進めてまいります。

しま:様々な意見が寄せられておりますので、ぜひお願いします。次に、古市場陸上競技場についてです。はじめに、現在の川崎多摩川マラソンにあたるマラソン大会が、過去、古市場陸上競技場が発着地として開催されていました。経緯及び詳細について市民文化局長に伺います。

市民文化局長:かわさき多摩川マラソンの経緯等についての御質問でございますが、古市場陸上競技場を発着地とした経緯につきましては、当時の文書の保存期間が経過したことから詳細は不明でございますが、昭和61年に開催した第1回川崎市民マラソンから、発着地を等々力陸上競技場としておりまして、その後、日本陸上競技連盟公認の「川崎市多摩川古市場長距離競争路」が整備され、平成14年から平成19年までの間、発着地を古市場陸上競技場に変更し、「多摩川ハーフマラソンin川崎」として実施した経緯がございます。

しま:次に、古市場陸上競技場の利用状況について伺います。

建設緑生局長:古市場陸上競技場についての御質問でございますが、当競技場は、昭和44年に開設した、400メートルトラックを有する競技場でございまして、マラソン大会などによる専用利用とともに、個人利用も可能な施設となっております。利用状況につきましては、令和6
年度の専用利用の予約日数は、38日でございました。なお、個人利用の使用料は無料であるため、利用人数等の把握は行っておりません。

しま:ディスプレーお願いします。専用利用は月数回の利用状況です。また、先日、雨の日の翌日に、現地に見に行きましたが、トラックは写真左のように一部水が溜まっていました。また、トラック内部の広場は、場所によって見にくいですが写真右のように大きなくぼみなどがある状況です。ディスプレー結構です。今回のアンケート結果も踏まえ、古市場陸上競技場のトラック及び内部の広場をさらに整備していただき、例えば、等々力緑地内の施設などが充分使えないときは、以前行われていたように古市場陸上競技場を発着地として河川沿いを走るマラソン大会の実施や、等々力補助競技場の芝が近々張替えられるタイミングで、それを内部の広場に再利用し、さらなる有効活用を図るなど、市民がより安全に、快適にスポーツができる空間の創出を要望しますが見解と対応を伺います。

建設緑生局長:古市場陸上競技場についての御質問でございますが、当競技場につきましては、令和元年東日本台風の影響により被害を受けたため、令和2年度に、トラックのダスト舗装による整備、インフィールドの不陸整正等により復旧を行ったものでございまして、トラックの水たまりやインフィールドの凹凸につきましては、状況を把握しながら、必要に応じて補修してまいります。インフィールドの有効活用については、新たな施設整備や舗装の変更等が伴う場合には、増水時における治水上の対応などが課題となることや、トラック利用との競合についての整理が必要であるため、今後、利用実態の把握に努めてまいります。

しま:要望です。本市ホームページによると、本市の陸上競技場は等々力エリアを除くとここ古市場陸上競技場のみです。陸上競技場としてトラック利用されるのは、充分理解していますし、また、インフィールドを有効活用したいとの声もあります。ぜひこういった機会ですので前向きにお考えいただき、例えばリニューアルした古市場陸上競技場として、川崎多摩川マラソンの発着地として開催するなど、様々検討ご検討いただければと思います。最後に、5月26日にご逝去されました同じ幸区の山田益男元議員も多摩川河川敷の環境整備など議会でも熱心に取組んでおられました。しっかり意思を継ぎ、市民のため、今後も取組んでいくことを申し上げまして質問を終わります。ありがとうございました。

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